本日為替市場では日本の格上げ(米国格付け会社S&P、日本の長期ソブリン格付けと長期優先債券格付けを「AAマイナス」から「AA」に引き上げ)、持ち高調整による円買いを背景に日本円が堅調に推移した。NZドル/円は88円後半の水準から、一時は87円88銭まで下値を広げ、現在は88円を挟んでの取引が行われている。
NZドル/円のみならず、現在のクロス円はがっちりと上値を抑えられており、先週末からは伸び悩む展開が続いている。NZドル/円は先週の上昇で97年5月高値を上抜き(88円13銭)、約16年ぶりの水準89円02銭まで上値を広げたが、膨らみ過ぎた過熱感をスルーとはいかず、先週末に一時的ではあるがクロス円全体が値を下げた。本日も日本の格上げをきっかけに調整が進みクロス円は全体的に値を落とした。
先週の「NZドル/円 来週の見通し」の中で「来週序盤(25日まで)は下値85円07銭〜上値89円02銭でのレンジ内相場になると予想している」とお伝えし、現在もその考えは変わってはいない。しかし、先週の時点ではレンジの抜け出す方向性が不透明だったが、本日の相場を見る限りでは6対4でレンジの下値85円07銭を割り込むと考えている。
NZドル/円日足チャートの中でパラボリックは売りサインを示し、RSIは依然として高水準を指しているが、何より強いのはクロス円の上値の堅さである。その為、クロス円全体が調整に入る日が刻一刻と迫っていると言える。NZドル/円は下値85円07銭を割り込んだ場合は、84円前半付近を目指す展開が予想される。