NZドル/円は昨日東京為替市場では82円を挟んだ取引が続いていたが、ロンドン為替市場ではクロス円全般に利食い売りが先行した為、一時は80円77銭まで下値を広げる展開を見せた。その後は米国株式市場堅調を受けドル/円が上昇した為、NZ/ドル円も82円16銭付近まで値を戻す展開となった。昨日NZドル/円は2月27日を基点とした下落幅の半値戻しや、100日移動平均線を明確に突破し、次期ターゲットを下落幅の61.8%戻し(82円63銭付近)に定めて推移している。
NZカレン財務相は、本日「2006年第4・四半期の国内総生産(GDP)が前期比1%近い伸び率」「本邦は経済成長率の鈍化を経験したが、堅調な景況感および消費者信頼感等が景気回復を促した」と指摘した。また今月のNZ準銀政策金利発表後のボラード準銀総裁会見でも「最近の指標は、昨年末から今年初めに経済活動が上昇傾向にあることを示している」等の発言からもNZの経済成長の鈍化は昨年7-9月期で一段落したと受け止める事ができ、今後の追加利上げも現実味を帯びてくる。
NZドル円は先月27日から今月5日まで800ポイント以上の下落幅を生み出したが、既に半値戻しを突破し、今後も上向いた推移となる可能性が高く、今回の下落も「調整」の範囲内で終焉を迎えようとしているのかもしれない。しかし依然としてクロス円全体がドル/円の動きに左右されている状況下だけに、米国懸念材料のサブプライム関連の報道、それに伴った住宅市場・株式市場への影響など米国の動き(ドル/円の動き)には今後も注意が必要である。